Photoshopは、慣れれば簡単にできることもたくさんある
AdobeのPhotoshop(フォトショップ)を使ったことがない方には、使いこなすのが難しいソフトという印象を受けるかもしれません。
もちろん、複雑な処理をするならそれなりの経験やテクニックが必要ではありますが、基本的な画像編集・加工なら、簡単にできます。
具体的に、どんなことが簡単にできるのか、実際に例を挙げてみましょう。
特定色の色バランスを変える「特定色域の選択」
Photoshopの機能の1つ「特定色域の選択」を使って、下のカップルの画像の色を変更してみます。
(特定色域の選択は、「イメージ」⇒「色調補正」⇒「特定色域の選択」を選ぶだけで使える機能です)。
カラーで「シアン」のところを選び、シアン:−100%、マゼンダ:+100%、イエロー:+100% とします。すると下のような色味になります。
(ちなみに、シアンは水色っぽい色のことで、印刷で使われることの多いインク色です。)
さらに、カラーで「ブルー系」を選び、同様に、シアン:−100%、マゼンダ:+100%、イエロー:+100% とします。すると下のような色味になります。
男性のネクタイとジャケットが赤っぽくなりました。また、男性の髪の毛や女性のスカートも青っぽい色だったので、補正後は赤っぽくなっています。
もちろん、色を変えたい部分だけを選択して、その部分だけ色調整をすることもできるので、この「特定色域の選択」の機能だけでも、役立つ範囲は広いです。
他にも、実用的でありながら、簡単に使える機能が色々とあります。
とにかく、Photoshopは、慣れれば簡単にできてしまうこともたくさんあるので、気軽な気持ちではじめてみればいいと思いますよ。
Photoshopの使い方。どうすれば身につけやすい?
Photoshopの使い方を覚えようと思ったときに、ヘルプやWEB上の情報を見ながら使って、などの方法では、時間も労力もかかって結果的に遠回りになってしまいます。
最初から順を追ったレッスン形式の本を選んで、それを使って学べば、実用的な使い方がすぐに身につけられます。
特に、Photoshopのように多彩な機能を持つソフトウェアの場合は、機能が多すぎる反面、いきなり自己流で使ってみても何をやったらいいか分からなくなってしまい、なかなかうまくいかないと思います。
とにか最初は本で学んで、王道の使い方、基本をしっかりとマスターしておくべきです。
レッスン形式の本はだいたい、そういったことの経験も豊富なプロが実用的な使い方を教えてくれます。
PhotoshopとIllustratorを組み合わせて使うことで、作れるもの幅が広がる
AdobeのPhotoshopは、ビットマップ画像を主に扱うのに対し、AdobeのIllustrator(イラストレーター)はベクターデータの画像を扱います。
これがまず両者の大きな違いです。
「ビットマップ画像?ベクターデータの画像?それって何?」
となるかもしれませんので、簡単に言ってしまうと、ビットマップ画像とは、小さなピクセルで画像が構成されています。
↑拡大すると四角形(ピクセル)の集合体になっていることがわかる
一方、Illustrator(イラストレーター)で扱うのはベクターデータです。
ベクターデータは、ピクセルで構成されているわけではないので、拡大してもこのようにピクセルが見えることはありません。
つまり、ベクターデータは、どんなに拡大しても、画像がガビガビになったりしないので、それがベクターデータの大きなメリットです。ロゴデータの作成や大きな印刷物のデザインには必須です。
写真画像のデータは、ビットマップ画像なので、Illustratorでは写真画像を編集することはできません(写真を配置したりすることはできます)。
もし、どちらを使ったらいいのか決めかねているなら、まずはPhotoshopから始めるのがよいでしょう。
Photoshopは写真や画像の加工もできますし、Webサイトのデザインといった幅の広いことが比較的分かりやすいインターフェイスで扱うことができます。
いきなり両方を覚えようとすると、どっちつかずになりやすいですから、Photoshopに慣れてからIllustratorを覚えていけばいいと思います。
どちらの特性も理解した上で、必要に応じて使い分け、組み合わせることで幅広い作品作りができるようになります。
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